楽しい「実生」のすすめ---19 [ガーデニング 園芸 高山植物 山野草]
チェリーセージ(シソ科サルビア属)
花期、4月から11月頃まで。丈夫でどんどん増え順番に咲きます。
真夏に、淡い緑の葉を背景にして花の色がよく映えて綺麗です。
また、花が甘いらしくミツバチをよく見掛けます。
鉢や水苔ベッドの容器を消毒したり、いろいろ薬剤を散布し
万全を期して植物の病気・害虫に対処して慎重に栽培してい
る専門家もいます。多分、多量に栽培する営利栽培家か、或
は長年、趣味の範囲で栽培していて到達する最良の方法なの
でしょう。用土についても、雑菌や雑草の種を死滅させるた
めに用土を焼いてから使うみたいです。
おそらく、最終的にはその最良の方法を検討して取り入れな
いと良い結果は生まれないのかも知れません。
何れにしても、まず栽培してみて問題にぶつかったら一つ一
つ工夫しながら解決すれば良いと思います。少しづつでも、
前回よりも上手になって、その繰り返しで栽培して行けば、
、、と考えてます。
ただし、あまり面倒で無い、誰でも出来る「シンプルな自然
栽培」を最終の目標としています。
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楽しい「実生」のすすめ---20 [ガーデニング 園芸 高山植物 山野草]
ユウゼンギク(友禅菊)キク科
北アメリカ原産の多年草、花期、夏〜秋。
花色は改良されて濃い淡いがあります。
開花前、開く寸前が良いみたいです。
学名:Aster nobi-belgii cv
年間の栽培日程について(北関東:ツツジ・シャクナゲ)
おおよそ次のような目安で栽培しています。各地域により当然
ですが時期は前後します。
●播種(たねまき) 2〜4月
播種後の管理や発芽してすぐに夏を向かえる事を考えての適
期だと思います。
自然界では秋に種が落ちて直ぐ発芽するか地温が上がる春ま
で待機していて一番ふさわしい環境を敏感に察知して発芽成
育しているようです。早いほど良いのかも知れません。
種を採って直ぐの「取り播き」は管理を長く継続するので大
変です。また、5月に播いたのでは夏の高温や害虫の発生な
どで少し遅いと思います。
それから冷蔵庫に入れて低温処理を施すのは種に、冬の低温
を体験させ発芽率を上げる意味らしいです。
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楽しい「実生」のすすめ---21 [ガーデニング 園芸 高山植物 山野草]
R.cinnabarinum(キンナバリナム)
筒状5弁花 2mまでの低木 花色:輝朱赤色 花期:5〜6月
シッキムヒマラヤ、ブータン、チベット3,000〜3,600m
の林中に自生するシャクナゲです。いろいろな変種有り。
●植え替え(1回目)
種を播いてから約1ヶ月で発芽しますから、その後の成長具合
を観て移植します。移植時期は大型・小型、品種によってバラ
バラですから一概には言えませんが、盛夏になる前に完了した
いところです。(播種が早いほど良いと言うのは、逆算してこ
の1回目の植え替えがあるからです。)
別のトレイ水苔ベッドを用意して(水苔は播種時と同じ)
其処に少し間隔(2〜3センチ)をとって移植します。
双葉が出揃った時がチャンスだと思います。
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楽しい「実生」のすすめ---22 [ガーデニング 園芸 高山植物 山野草]
R.taliense(西洋原種シャクナゲ:タリエンセ)
漏斗状鐘形 5弁花 2.5mまでの低木
花色:クリーム黄
花期:5月 10〜15花
自生地:谷間、岩場、牧地
西雲南3,000〜3,600m
葉裏に薄茶色のフェルト状の毛がある。
●植え替え(2回目)
もう一度1回目と同じ事を繰り返す方法もあるようですが省略
しても良いみたいです。
1回目の植え替えで苗はかなりシッカリして来ますから小さな
鉢か、小型プランター、播種時使ったのと同様のトレイなどに
定植します。
用土は山砂を主体にします。この時に肥料・殺虫粒剤・その他
を適量より少なめに混ぜます。混ぜなくても、その後の管理で
追肥とか殺虫乳剤等を施してクリア出来ます。それは環境とか
状況で違ってきます。この状態で夏を越します。
乾きすぎない程度の粗目の砂で停滞水が出来ないように水はけ
を良くします。硬質赤玉土の細かいのを少し混ぜても良いです
が、その割合は植物の品種の強さ耐暑性と関連します。
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楽しい「実生」のすすめ---23 [ガーデニング 園芸 高山植物 山野草]
白玉の木(シロモノ)
ツツジ科の低木 花色:白
花期:夏
丸い白い花が数個咲きます。ブルーの実。
幼苗は写真のように、ひ弱な感じがします。
●植え替え(3回目) 9月中旬〜
来春の成長を楽しみに一回り大きめの鉢に定植します。鉢は苗
の大きさに大体合わせます。成長が遅い種類でまだ小さいまま
の苗は、間隔を拡げて何本かまとめて仮定植します。用土は山
砂単用か赤玉土を混ぜて使用します。植え替えて直ぐは、直射
日光の当らない所に置きます。数日間経過したら、普通の管理
でオーケーです。どの位の間かは、あまり気にしないでも大丈
夫のようです。
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楽しい「実生」のすすめ---24 [ガーデニング 園芸 高山植物 山野草]
サンシュユ(山茱萸)の実
この季節、掲載するような花が少ないです。
それでサンシュユの赤い実を写してみました。
枝打ちも良く、自分で形を造って行くタイプらしいです。
黄色のこまかい花が密に咲いて庭に1本有ると目立つし
渋い感じです。
もう少し赤くなってから実を焼酎に漬けて果実酒にも。
滋養・強壮に良いそうです。
●種の確保(購入・野生のものから採取・庭で自然に結実・人工交配)
自分は、その年で時期は違いますが近くの山に採りに行きます。
自然ですから年によって早すぎたり、遅すぎたり結構難しいです。
ある年などは4回も登りました。
1000m級の低山だからいいですが、もっと高い山だと余程時期を
好判断しないと大変だと思います。春に花を見定めて秋に同じ場所へ
行って種を採るわけです。
外国や国内の種苗業者から原種の種子を購入したり、自然に自宅で
結実したものを保存しておきます。(冷蔵庫で-5℃位)
●「水やり」と「その他管理」(およそ毎日か適宜)
使っている用土の種類や配合(大・中・小の粒の使用割合)の違いで
乾きに差がありますから、散水の頻度は変わってきます。これは実際
の経験です。
水分量・空気量のバランスだと思います。言葉で表現すると
「しっとり」した感じとでも言いましょうか。停滞水(ビシャビシャ)
は厳禁です。水を与えてやや置いて「スーーッ」と底へ抜ける。
そんな感じです。
以上がおおよその年間栽培です。
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生長記録---0006 [ガーデニング 園芸 高山植物 山野草]
1ヶ月でどのくらい生育するだろうか。(枯れたらお仕舞い)
シャクナゲの幼苗、5ヶ月経ちました。
品種は " R.bureavii "Lem's Form" 。
なんとか持ち堪えました。ただ、休眠状態で生きてるのが精いっぱい
なのでしょう、ほとんど成長は止まっているようです。今後の変化
が見物です。
前回に、バトンタッチを考えた、あの葉が萎れた比較苗は、枯れずに
成長はストップしてますが元気です。春になって、新芽が吹いて
勇躍する姿をみせてくれる事を楽しみにしてます。
予定は明日ですが一日早く掲載しました。
楽しい「実生」のすすめ---25 [ガーデニング 園芸 高山植物 山野草]
わずかに紅葉
掲載したい花が無いので近くの山の写真を。
近くと言っても車で1時間位ですが、種を採りに行った時に
写したものです。10日程前ですが今頃は丁度紅葉の盛りだ
と思います。紅葉は6・7分が良いですね。
紅葉全盛期は、部分的に先駆けの樹の茶色の枯れ葉もちらほ
ら混ざってしまいます。
赤と黄と緑のバランスで、綺麗に引き立つのですね。
◇ 酸度調整について
硫黄華(硫黄の粉)を用土に混ぜて、その用土を酸性にする方法が
あります。どの位の量の硫黄華を混入すれと酸性の値はどうなるの
か。比較実験して希釈量を決めなければなりません。
具体的に、こうすれば、こうなるという、個人に適合できそうな詳
述データが手元にありません。石灰などを入れてアルカリ性化する
(野菜など)ものは、一般に沢山の例が有って参考にするのは容易
なのですが、酸性化するためには、面倒でも自分で試すしかないよ
うです。それと、硫黄華を手に入れて、さて、実験するにしても、
その硫黄華の純度はどうなのか。どの硫黄華でも同じ結果が得られ
るとも思えませんし、細かく考えると割合複雑な事と言えます。
また、混合した硫黄華が環境や日時の経過によって急激に変化する
ことも有り正確に計量しても、目的の酸度を遥かに超えてしまって
下がりすぎては、植物を枯らす破目になります。折角、良くしょう
としても逆に無意味な無駄な努力と言えますね。
今、業者用の粉剤を試用しております。
土壌に混合して酸度を下げる粉末(硫黄華が含まれている)です。
しかも、比較的安定した状態を保てるとのこと。成果はかなりあと
になりますが、良いか悪いか、成育を確認次第また、手軽に使える
ものでしたら報告します。そして、良い結果が出ましたら頒布しよ
うと考えてます。
特に園芸植物は酸度の調整が急所だと思います。
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楽しい「実生」のすすめ---26 [ガーデニング 園芸 高山植物 山野草]
リンドウ
リンドウが咲きました。
あまり手を加えず放っておいたのですが
案外丈夫です。
特に肥料もやらないのに良く咲いてます。
何がマッチしたのか、自然は不思議ですね。
先日、山で採取してきた種を整理してます。
品種は、
1. アカヤシオツツジ
2. 上州コメツツジ
3. ヒカゲツツジ
です。
2.と3.は3〜5年で花をみられますが、1.は花着きが非常に遅いと
言われてます。春に、山で赤ピンクで咲いているのを見ると、
なんとも素晴らしく、身近に置いてみたくなります。
かなり大きく成長しないと花をつけないとか。
別名「一つ花(ばな)」
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楽しい「実生」のすすめ---27 [ガーデニング 園芸 高山植物 山野草]
囀石(しゃべり石)のモミ
先日、群馬の中之条で一本のモミの木をドライブ中
に偶然見つけました。
モミの巨樹で日本第三位だそうです。東の横綱とか。
幹周り(目通り)7.3m、樹高31m、枝張り18m。
写真のように幹に大きなウロが有り自然の凄み、
逞しさを感じますね。
樹ならば---花色・花形・葉形・密な枝打ち・コンパクトな樹姿。
草ならば---矮性の地を這うような種類。
自分好みの品種に的を絞って栽培しています。何処にでも有る
簡単に栽培できるものから、非常に栽培が困難と言われている
ものまで手当たり次第に育種中です。駄目で元々、繰り返しの
チャレンジです。
栽培歴はけっこう永いのですが確立出来そうなものは殆ど有り
ません。上手になるのは何時のことやら。
置き場所、鉢の形状、土の種類、潅水の回数、植え替えの技術
など、いろいろ工夫して試しながらなので何れも尻切れトンボ
です。
「これだ!」と思って傾倒しますが暫くして「なんだ駄目か、
、。」になります。それが面白い。もし栽培法が解って完成し
てしまうと、興味が薄れるでしょう。そんな予感もしないでも
ありません。
永遠に続くこの試行錯誤。自然は実に奥が深いですね。
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