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記事のまとめ---1 [種播き記事のまとめ]


楽しい「実生」のすすめ---(記事総覧)

老若男女、生涯にわたって楽しめる!
最初のコツさえ覚えてしまえば簡単です。
自分なりに工夫しながら良い方法を見つけて少しづつ始めてみましょう。

植物の育種・鑑賞には、いろいろな楽しみ方がありますね。園芸店からお気に
入りの鉢物や庭木を購入して、それ相当に鑑賞するのが一般的のようですが究
極は「実生」だと思います。
小さな種子が芽を出し少しづつ大きくなり幼苗がさらに育って、やがて花を咲
かせる。このプロセスも楽しいものです。言わば育てる楽しみです。対象は、
シャクナゲ・ツツジ・高山植物・山野草です。

園芸店で売っている商品は、挿し木や接ぎ木をして立派に仕立てた交配種がほ
とんどです。プロが育てたのですから見た目は何とも素晴らしい出来です。
確かに価値のあるものに違いないのですが、言わば手を尽くした完成品。交配
種は、原種の生来持っている性質・姿・花色・葉形などの長所を生かして作ら
れたものです。

ここでは、交配種ではなく「原種」の実生育種をお勧めします。「原種」には、
素朴な野趣に富んだ何とも言えない枯れた味わいを感じることと、自分の気に
入った独自の「交配種」を作出する楽しみも含んでいるからです。

最初は2,3品種から趣味の範囲で、挑戦してみては如何でしょうか。

「実生」の方法には、用土の種類や加温、無加温など、色々なやり方がありま
すが是非はともかく、水苔単用、無加温でこれから順を追って説明してゆきま
す。

何か貴方好みの草木を決めて育ててみましょう。自分は高山植物・山野草・し
ゃくなげ・ツツジなどを数品種を播種して育てています。

各品種によって成育条件が違いますので(必要水分が異なり土づくりが同じで
はない)沢山ある品種の中から、ある一つの科に絞って栽培すると良いと思い
ます。
大型、矮小、可憐な花、花の形、木姿、花色、葉形、盆栽仕立て、季節感、等
あなたがイメージする好みの目標に合わせて、、、。

最初は容易なものから、だんだん難しい品種に挑戦するのも面白いと思います。
誰でも簡単に作れるものは、それなりの楽しみですね。
あなた独自のガーデニングを目指してください。

マメ科
バラ科
ユキノシタ科
サクラソウ科
キキョウ科
キク科
オミナエシ科
マツムシソウ科
スミレ科
キンポウゲ科
ナデシコ科
ベンケイソウ科
アブラナ科
ユリ科
ツツジ科
シソ科
ゴマノハグサ科
リンドウ科
その他の科

次回から、自分がやっている「実生」を説明してゆきます。もっと良い方法も
きっと有ると思いますが、それはそれとして、これは一つの入門編です。

種まきの準備:
品種はきまりましたか?自分は、いろいろ試行錯誤の末、シャクナゲ・ツツジ
・高山植物・山野草に的をしぼり何年も掛かって、この系統の中から特徴の有
る好みの品種に決めました。個人の好みです。
ただ、簡単に手に入る種で何処にでもある、ありふれた草花を除外しました。
その辺に無い、めずらしい品種の方がやり甲斐があるし興味津々とも言えると
思います。どんな双葉が出て、どんな形で成育して行くか楽しみでもあります。


記事のまとめ---2 [種播き記事のまとめ]


楽しい「実生」のすすめ---(記事総覧)

種が手に入ったら冷蔵庫の冷蔵室(野菜室など5℃位)に播くまでの間入れて
おきます。
用意するもの:  ◎種子
         ◎種を播く容器
         ◎水苔(みずごけ)
         ◎ふるい(細かい目の網)
         ◎ラベル(マジックペンで書く)
         ◎ジョウロ
         手順としては、先ず水苔を粉砕します。
以前は篩(ふるい)を使って、水苔を手で掴みこすりつけ細かくしていました
が、今はミキサーを利用してます。(少量ならば目の細かい網で良い)
ちなみに、ミキサーはリサイクルショップ等で安く手に入ると思います。

播種床の容器は何でも良いと思いますが、稲作などで使われている浅いトレイ
が便利です。いずれ移植するので深い容器は当面必要ないと思います。移植の
時は深さ7センチ位の苗木育種用のシッカリしたトレイを使ってます。

播種床に細かくした水苔を2センチ位敷き詰めて板などで平らにします。これ
が種子の播き床というかベッドです。
これに種子を播くわけです。水苔は量販店で売ってます。最初は少し播く程度
なら小袋で充分だと思います。

細かくした水苔をバケツなどの容器に必要量入れ水を充分含ませます。そして、
播種床に均一に盛って上から板などで押し付けて水平にならします。これで播
種床は完成です。

説明不十分な点もありますから、メールいただけたら出来るだけ詳しく補足し
ます。下記ホームページを見ていただいておおよその参考になるならば幸です。

種播き:
数品種播く場合は、隣同士の品種が後で混同しやすいので是非ラベルを差して
区別しておきましょう。(小さな種はクシャミをしても何処かへ飛んで行って
しまいますし、水やりの時に種が流れて行方不明になってしまいます。)
品種別に爪楊枝などを水苔に差して仕切をしておきます。

種を播いて、環境条件にもよりますが約1ヶ月位で発芽します。

最初は、比較的、耐暑性のある丈夫と言われる種類を播いてみましょう。
お気に入りの品種があれば連絡ください。
「なんだか訳が判らないので適当なものを」と言うのであれば当方で選んでお
送りすることもできます。連絡下さい。
今、我家では2月に播いた種が順次芽を出して春の陽光を浴びています。
少し陽射しが強いので、トレイの上に黒い網を被せて光量をコントロールして
います。
高山植物のマメ科のレブンソウ、ツツジ科のコメツツジが芽を出し双葉から本
葉に変化しはじめてるものも有って毎日見るのが楽しみです。

昨年播いた原種アヤメは5、6株ありますが、植え替えた鉢で着実に成長して
います。この種子は、図書館の高山植物の本の中から見つけて欲しくなり学名
を基に海外の種を扱う園芸会社から手に入れたものです。
種子は、どんな品種でも全部ラテン語表記になっており世界共通、どこでも学
名(ラテン語)で調べれば通じます。

何処にでも有る、極簡単に手に入るものよりもやっと手に入れて播いた植物に
妙味を感じます。枯れてもいい、育てるのが面白い。
難物と言われている品種に敢て挑戦しています。うまく育ったときの喜びはひ
としおです。


記事のまとめ---3 [種播き記事のまとめ]


楽しい「実生」のすすめ---(記事総覧)

品種を選ぶのに、花色・葉の形状、特徴・姿(枝打ち等)をイメージして自分
なりのある目標をたてて調べて決めるのが良いと思います。何でも構わず目茶
苦茶に種子を手に入れて播くのも結構ですが、種類は星の数程有ります。
本で見た、植物園で見た、山で見た、公園で、道すがら、人から聞いた、何か
で見た等、、、気に入った植物は誰でも有ると思います。それを調べて絞り込
めばいいです。
時には的がはずれて、イメージと違う、とんでもない形状のものが芽を出すこ
ともあります。全部が全部調べた通り、イメージ通りとは残念というか、なか
なかいかないものです。苦笑してしまう時もあります。なぜなら、
標高何千mの高山に成育しているものを、平地(下界?)で栽培するのですか
ら気温、特に昼夜の温度差、湿度やらの環境が違う為だと思います。たいがい
花色が少し寝ぼけるとか、コンパクトにならず大柄に育つとか、になります。
植物は利口なものですね。あまりにも環境が違うと、芽を出さないものもある
みたいです。
「実生」で楽しいのは、滅多に有りませんが「斑入り葉」のものが発芽する時
があります。貴重な存在ですが概して弱いみたいです。ただ、同じような斑入
りを増やす為には、挿し木か接ぎ木でないと維持できません。斑入りを育てて
花を咲かせ、種子を採って播いたとしても斑入りが発芽する可能性はほとんど
無いようです。突然変異ということですね。この辺の事はよく解らないです。
専門家に任せた方が良さそうです。

植え替えは面倒だが楽しい:
種播きの時と同じように植え替え用の水苔ベッドを用意します。それとピンセ
ットが有ると便利です。播いた種子の品種にもよりますが植え替え時期は、播
いて1ヶ月位して双葉が出ますが、さらに、暫くすると本葉が出ます。本葉が
出たその時が植え替えのチャンスです。

繰返し「実生」をやっていると色々な事が判ってきます。自分に合った良い方
法を見付け出して、毎年、よりベターな方法を実行するといいです。
小さな苗をピンセットで引き抜いて、用意した植え替え用の苗床に一本一本丁
寧に移植します。結構時間が掛かります。根の下部に少し水苔を付けてギュー
ッと押し込みます。苗の回りを少し圧定し整地して完了です。この時の善し悪
しは後の成長に影響すると思います。
双葉の下部にピンセットを当てて、上方にそーっと垂直に持ち上げます。速す
ぎたり、強く挟み過ぎると根を残して双葉だけになってしまいます。根は少し
千切れても大丈夫です。植え替えの主旨からはその方がいいです。根を全て温
存するよりも、苗に気合いが入るようです。
発芽に関して何か自然界の法則みたいなものが有るみたいです。強いとか弱い
とか言われている種類で、発芽の量が違うみたいなのです。強健種は普通に発
芽しますが、環境に敏感なのか弱いと言われている種類は何故か多量に発芽す
るようです。「生存に賭けて」多い仲間を送り込み、その中で僅かでもいいか
ら生き残ってくれ!という事なのでしょうか。切実な自然界の宿命みたいに思
えてなりません。

ただ、中には弱いと言われている植物でも、僅かしか発芽しないものも有りま
す。温度、空中湿度、水分量を敏感に察知しているようです。それは、あまり
にも環境が違う為に躊躇した結果なのでしょうか、それとも、一か八か子孫繁
栄のために少数で勝負に出たのでしょうか。

ここ数日はナメクジ退治に追われています。塩水の瓶に、見つけては入れて退
治しているのですが根絶は無理なようです。水やりは出来るだけ乾かし気味に
管理しているのですが、用土が水苔単用の場合、あまり乾燥させると水苔ベッ
ドがカラカラなってしまいます。あまり乾燥しすぎると復元がむずかしい。
多くの中から撰択した貴重な種子ですから大事に育てたいところ、ナメクジは
要注意です。ナメクジ退治に一つ良い方法があります。バナナを少し千切って
近くに置き誘引するのです。ナメクジはバナナが好物らしく結構集まります。
そこで一挙に、、。
それから、ナメクジはマメ科の芽出し苗が好きなようです。やっと1本残って
大切にしていたマメ科の難物、「オヤマノエンドウ」の地上部全部食べられて
しまいました。くやしい!ちなみに、ナメクジは夜行性です。昼間鉢底に潜ん
でいて夜に活動を始めます。


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